「ディオール、パリから日本へ」展が大阪で - オートクチュールドレスやバッグなど展示、アトリエ再現も

m_7M0.jpgパリのメゾンから来日する、過去に発表されたオートクチュールピースの数々からは、ジョン・ガリアーノやラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリといったディオールの後継者たちもクリスチャン・ディオールと同じく日本の精神に魅了されてきたことが見て取れる。

例えば、クリスチャン・ディオールが手がけた「ジャポン」ドレスからインスパイアされた、ジョン・ガリアーノの2007年春夏オートクチュールコレクションでは、日本のヒロインにちなんで命名したドレスを発表し、着物や帯などの技巧を凝らしたピース、折り紙への情愛を込めたルックを展開した。

現在のアーティスティック・ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリは、クリスチャン・ディオールによるアンサンブル「ジャルダン ジャポネ」のトリビュートとして、桜の枝に止まる一羽の鳥を描いたイブニングドレスを発表した。

メゾンのアトリエを設置、トワルも登場
会場にはディオールのアトリエを設置し、メゾンのクラフツマンシップを体感できる空間を演出。アイコニックな「バー」ジャケットと、「レディ ディオール」バッグを制作する職人たちの様子を紹介する。また、オートクチュールに命を吹き込む仮縫い用見本「トワル」も展示。普段はなかなか見ることのできない、華やかなクリエーションの過程を見ることができる。

アーティストが手がけた「レディ ディオール」バッグ、貴重な資料も
また、ダニエル・アーシャム、オリンピア・スカリー、名和晃平といった現代アートシーンを牽引するアーティストが手がけた「レディ ディオール」バッグも展示。加えて、デヴィッド・リンチ、ジャン=バティスト・モンディーノ、ピーター・リンドバーグによる写真も紹介し、芸術的なディオールの世界観を紹介する。
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