マジョのシマ

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暗く寂しげな世界が描かれている。

「マジョのシマ」は、魔女に支配された島を探索する2D謎解きアドベンチャーゲームだ。

大陸から少し離れたところにある孤島。小さな町。

そこは、魔女に支配されていた。

ある夜、島の住人である主人公は、突然現れた魔女に死の呪いをかけられてしまう。

明日の朝までに、何者かによって盗まれた「壺」を探し出さなけば命はない。

魔女による失踪や死亡が相次ぐこの島では日常的な行為であり、自身にそれが降りかかるまで、見て見ぬふりをして過ごしていた。

絶望と諦めを感じながらも主人公は島を探索し、町の人々から情報やアイテムを得て、ストーリーの確信となる「キー」を埋めていくことになる。


マジョのシマの特徴は美しい世界観と巧みな演出


「アルパカにいさん」で知られるCOCOSOLAさんだが、2014年にリリースされた「ぼくらの秘密基地」でもこういった寂しさやほんのりとした優しさを表に出しつつ、その裏に隠された怖さを演出していた。

(夏にピッタリなので秘密基地もぜひ遊んでほしい)

本作は冒頭から魔女に死の呪いをかけられ、町の人たちもその奇行に慣れているのか、諦めているのかは分からないが――。

ただ静かに生き、死にゆく時を待っている。

活力をなくした島で主人公だけが魔女に抗い、その秘密を探ろうと行動する。

プレイヤーからすると島から出ればいいのではと思ってしまうが、孤島型の推理小説しかり、島からは一歩も出ることができない。

その分、島の情景や町の風景がドット絵で事細かに描かれていて、イベントによって移り変わるアニメーションシーンはまさに必見。


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