名作ゲームの進化の歴史を追体験するアクションRPG
Evoland 2は、感動的なまでにレトロゲームへの愛が詰まったアクションRPG。
ゲームボーイのようなモノクロ2Dから、横スクロールアクション、あらゆるジャンルのゲームの進化の歴史を冒険していく。
RPGを超えゲームジャンルを横断する驚愕のゲームシステム
「ゼルダの伝説」や「聖剣伝説」のような、アクションRPGっぽく物語ははじまる。だが、タイムスリップすることに併せ(クロノトリガーのオマージュ!)、グラフィックはまるでファミコンのように変貌…。そしてジャンルを横断するゲームシステムに驚愕した。
突如、「マリオ」「悪魔城ドラキュラ」のような横スクロール探索アクションに変化する。果ては美麗ポリゴンの3D格闘にすらなる模様。オールドゲーマーの愛に応える一作だ。
懐かしい景色の連続で終わらない、斬新なマッシュアップ
「ダンボールに隠れて牢獄を脱出」、「帝国のコロシアムでモンスターと決闘」など、どこかで聞いたことがあるようなシーンの連続に、ゲーマーのノスタルジーは爆発する。だが、それだけではない。
懐かしいシーンをオマージュし、ツギハギしただけではない。今作はゲームのジャンルをも横断。時にアクション。時にパズル、と縦横無尽に変貌する。「1」に不足していたボリュームもあり、ストーリーもメタ要素をビシバシ感じてニヤリとさせられる。
Evoland 2の特徴は古今東西のゲームへ海より深い愛
驚くべき数のジャンルを、1つの作品の中に、融合させている。この言葉は誇張ではない。「NieR:Automata」よろしくシームレスにジャンルを横断するだけでなく、作者のゲーム愛(という名のオマージュ)をビシバシと感じる展開は「I wanna be the guy」(あれは版権の問題があったが…)のような、突き抜けたセンスを感じざるを得ない。
また、グラフィックや話題性ばかり注目されていた「1」に比べ、ボリュームも増え、ゲーム内容も大幅に進化し、更には日本語にも対応(カタコトだが)。完成度の高さは「1」をはるかに凌駕している。クリアまでは15-30時間かかる模様。
グラフィックだけじゃなく、ゲームジャンルまで横断する驚愕のシステム
勿論、アクションRPG部分のクオリティも高い。謎解の内容はシーンごとに使いまわしがなくユニークだ。
そして、2Dアクション、格ゲー、シューティング、ボンバーマン等…節操なくジャンルをまたいだゲームシステムは、ストーリーと見事に噛み合い、本作の魅力となっている。
魅力的なストーリーとキャラクター達
「題材の奇抜さ」「ゲームとしての面白さ」だけではない。タイムスリップする物語と、ゲーム内の絵柄が変貌する手腕は鮮やか。謎が多いストーリーも高揚感を煽り、どんどんゲームを進めたくなる。
登場キャラも魅力的であり、それぞれのスキルでゲーム攻略の強い味方になってくれるのも最高だ。町の住民など、NPCのセリフもユニーク。翻訳がカタコトなのはちょっともったいない。誰か改善してくれー!
ゲームの流れ
まずはoptionの項目から日本語へ設定を変更しておこう。
いやあこんな面白いゲームに出会えて嬉しいよ。
ゲームボーイのようなモノトーンの8bitグラフィックにてチュートリアルは行われる。
基本的には仮想パッドで左手で移動し、右手で攻撃や調べるファミコンスタイル。